2011年7月22日金曜日

甘く切ない少年の日の妄想


1971年 Michel Legrand 『Summer Of '42』(Original Soundtrack)

甘く切ない、おもいでの夏。

かつて少年だった大人には切なすぎる。
タイシタ映画じゃないんだけど思い出の映画。
ヒロインのジェニファー・オニールはとても綺麗だし、
このミシェル・ルグランのスコアは限りなく美しく切ない。

俺はこの映画を主人公と同じ年頃に名画座で観た。
甘く切ない思いで胸がいっぱいになったのを憶えている。
そして今日、俺はこの映画を何十年ぶりに観た。
かつての少年は、また、甘く切ない気持ちで胸がいっぱいになった。

映画のラスト、ヒロインと結ばれ、大人の事情を垣間見てしまった主人公はこう呟く。
「このとき以来、私は少年の日を永遠に失った」。

少年の日の妄想と、遥か昔に少年の日を失った俺の妄想は同じものなのだろうか。
少なくとも甘く切ない思いだけは、同じような気がする。


2 件のコメント:

  1. 夏は、人を成長させる季節ですね。
    少年たちよ、妄想の時間を大切に…

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  2. 妄想させたらタイヘンだよ。
    少年の妄想力は服をも見通してしまうんだから。
    ホントは、もっともっとだけどね。

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