2011年7月7日木曜日

どうしてこんなに悲しくないんだろう


吉田拓郎のシングルレコード
『旧友再会フォーエバーヤング/ペニーレインへは行かない』(1984)。
B面の「ペニーレインへは行かない」から

別れの時が 夜明けが来たんだ
どうしてこんなに悲しくないんだろう

どうしてこんなに悲しくないんだろう?
どうしてこんなに悲しいんだろう、と思っていた。
いつも、いつも、どうしてこんなに悲しいんだろうって。
でも、どうしてこんなに悲しくないんだろう?


「どうしてこんなに悲しいんだろう」
吉田拓郎のアルバム『人間なんて』(1971) 、『明日に向って走れ』(1976) 他に収録。

悲しいだろうみんな同じさ 同じ夜をむかえてる
風の中を ひとり歩けば 枯葉が肩で ささやくよ
どうしてだろうこのむなしさは 誰かに逢えばしずまるかい
こうして空を 見あげていると 生きてることさえむなしいよ

これが自由というものかしら 自由になると 淋しいのかい
やっとひとりになれたからって 涙が出たんじゃ困るのさ
やっぱり僕はひとにもまれて 皆の中で生きるのさ

人の心は暖かいのさ 明日はもう一度触れたいな
ひとり言です 気にとめないで ときには こんなに思うけど
明日になるといつものように 心を閉ざしている僕さ

『人間なんて』のバージョンが「レット・イット・ビー」ぽくて好きだな。
最後のところ、心を閉ざしている僕さ、を叫ぶように歌う拓郎が好きだった。
拓郎、カッコよかったなあ。

明日から、どうしてこんなに悲しくないんだろうと思いつつ、
心だけは閉ざしていよう。

悲しいのは 顔ではないんです
悲しいのは 心でもないんです
悲しいのは この痛みだけ

悲しいのは 死ぬことではなく
悲しいのは 人生でもなく
悲しいのは 私だからです

悲しいのは 私がいるために
悲しいのは 私であるために
悲しいのは 私自身だから

「悲しいのは」『明日に向って走れ』に収録。

2 件のコメント:

  1. 悲しい夜も、吠えたい夜も、泣きたい夜も

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  2. 毎日、人間の細胞は15兆コ入れ替わるらしいから、
    昨日と違う人間になってるわけで。
    いろんな夜があるよね。

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