2011年6月12日日曜日

ボブ・ディランは風を歌う



ブログのタイトルにした「Idiot Wind/愚かな風」は、
1975年発表のアルバム『血の轍』に収録された。
翌1976年発表のライブアルバム『激しい雨』にも収録。
ここではラフで混沌とした演奏から洪水のように
痛烈な皮肉、イマジネーション豊かな言葉が繰り出される。
これがロック。俺はロックの子。

ディランは愚かな風を歌い続ける。
非難するように、語りかけるように。
2010年のZep Tokyoツアーではレゲエアレンジで。

「愚かな風」
コートのボタンの隙間を吹き抜けていく。
俺たちが書いた手紙の間を吹き抜けていく。
棚に積った埃を舞い上げていく。
俺たちは愚かだった。
俺たちがいまも生きてるなんて驚きだね。

俺たちは2011年3月11日よりこちら側の世界に来てしまった。
有無を言わさず大きな転換期に飲み込まれた。
嵐からの隠れ場所は暴かれ、言葉を無くしてしまった。
これからの世界の表現はどうなるんだろう。
まずは、新しい言葉を探さねばならない。

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