2011年7月9日土曜日

金曜日の夜は、胸いっぱいの愛を


1970年 Led Zeppelin 『Royal Albert Hall : The Intial Tapes』 (Boot)

「Whole Lotta Love」

お前が欲しがっている 俺の愛をやろう
俺を感じさせてくれ もっと腰を振ってくれ
俺はお前の秘密の男になりたい
お前が欲しがっている 俺の愛をやろう

胸いっぱいの愛が欲しい
胸いっぱいの愛が欲しい

ツェッペリンの激しい衝動に満ちたライブは73年までで、その後変化していくが、
70年のライブは一番ストレートな衝動に満ちている。
「Whole Lotta Love」のイントロは魅力的だ。
聴き手を切り裂くかのようにジミー・ペイジのギターがにリフを刻み始め、
ボディを揺るがすようにベースが後を追う、すかさずボーカルが入り、
ドラムがさらにボディを深く抉る。
ここまで40秒。
40秒あれば、ひとを悪くさせることができるってことだ。

金曜の夜だから、騒がしくてもいい。
激しいロックも似合う。

会社の休日が土日から水日に変わった。
節電対策の一環だ。
電気は余っている。
電気が蓄電できないなら余らせても意味がない。
踊らされ、ヒステリックになり過ぎてないか。
誰が儲けてる?

明日は出勤日。
金曜日の夜なのに、君に胸いっぱいの愛をあげたいのに。

2011年7月8日金曜日

もう、これ以上何もない


1982年『Avalon』Roxy Music

「More Than This」

もう、これ以上 何もないことを君は知っている
俺に教えてくれ もう、これ以上何もないことを

神田の雑踏から高架を走る新幹線を見た。
鼻の長い新しいタイプだった。
あのラインは美しい。

女性のラインほど美しく感じるものはない。
顔や体型、性格、教養、年齢に関係なく、
女性は美しいラインを身にまとっている。

ブライアン・フェリーは女性の美しさに溺れる
ダメ男を演じていた。

2011年7月7日木曜日

どうしてこんなに悲しくないんだろう


吉田拓郎のシングルレコード
『旧友再会フォーエバーヤング/ペニーレインへは行かない』(1984)。
B面の「ペニーレインへは行かない」から

別れの時が 夜明けが来たんだ
どうしてこんなに悲しくないんだろう

どうしてこんなに悲しくないんだろう?
どうしてこんなに悲しいんだろう、と思っていた。
いつも、いつも、どうしてこんなに悲しいんだろうって。
でも、どうしてこんなに悲しくないんだろう?


「どうしてこんなに悲しいんだろう」
吉田拓郎のアルバム『人間なんて』(1971) 、『明日に向って走れ』(1976) 他に収録。

悲しいだろうみんな同じさ 同じ夜をむかえてる
風の中を ひとり歩けば 枯葉が肩で ささやくよ
どうしてだろうこのむなしさは 誰かに逢えばしずまるかい
こうして空を 見あげていると 生きてることさえむなしいよ

これが自由というものかしら 自由になると 淋しいのかい
やっとひとりになれたからって 涙が出たんじゃ困るのさ
やっぱり僕はひとにもまれて 皆の中で生きるのさ

人の心は暖かいのさ 明日はもう一度触れたいな
ひとり言です 気にとめないで ときには こんなに思うけど
明日になるといつものように 心を閉ざしている僕さ

『人間なんて』のバージョンが「レット・イット・ビー」ぽくて好きだな。
最後のところ、心を閉ざしている僕さ、を叫ぶように歌う拓郎が好きだった。
拓郎、カッコよかったなあ。

明日から、どうしてこんなに悲しくないんだろうと思いつつ、
心だけは閉ざしていよう。

悲しいのは 顔ではないんです
悲しいのは 心でもないんです
悲しいのは この痛みだけ

悲しいのは 死ぬことではなく
悲しいのは 人生でもなく
悲しいのは 私だからです

悲しいのは 私がいるために
悲しいのは 私であるために
悲しいのは 私自身だから

「悲しいのは」『明日に向って走れ』に収録。

2011年7月6日水曜日

暴力の既視感


『Sonatine』1993年、北野武監督作品。音楽、久石譲 。

夜中、メトロの構内を急いでいると、まだ乾いていない血が点々と続いていた。
刷毛で描き殴ったかのような滑った跡があった。
血はホームの柱まで続いて消えていた。

柱に寄りかかるように座り込み、俯いて動かない男がいる。
片方の革靴が脱げ、腕はあらぬ方向にねじ曲がり、白いシャツの腹部は血で染まってる。
黒い鞄が開き書類が散乱している。

若い女がうつ伏せに倒れている。
その場で眠ってしまったかのように衣類に乱れたところはないが、
ビニール傘が背中深く突き刺さっている。

両手で口元を押さえた若い男がよろよろと歩いている。
指の隙間から血の泡を滴らせ、膝から崩れ落ちると手足を痙攣させ動かなくなる。

女子高生が笑いながら繰り返し繰り返し手首を剃刀で切りつけている。

点々と続く血の先には、形の整った小さな左耳が置かれている。

電車に乗ってドアが閉まっても、ホームの赤黒い染みを見続けていた。

2011年7月5日火曜日

濡れてハーレム・シャッフル


60年代に活躍したR&BデュオBob & Earlの「Harlem Shuffle」を
ストーンズが1986年のアルバム『Dirty Work』でカバー。

ハーレム・シャッフルをやってくれ
もう、ガマンできない
ハーレム・シャッフルをやってくれ
そう、滑らかに 腰を揺らして 
ハーレム・シャッフルをやってくれ
お前がおふくろに習ったように

女じゃないけど濡れて、いやいや男だって濡れるナイトクラブも
あるそうだけど、基本的に男は濡れない、いやいや実際は濡れるけど、
濡れないことになっていて、あ、なってないか、ま、
朝、駅までに濡れて、メトロに乗って節電で濡れて、降りて濡れて、
また出かけて濡れて、青梅線の外れの駅で降りて歩いて濡れて、
駅まで戻って濡れて、荻窪でちょいと一服して冷やして、
10年ぶりのバッテイングセンターでバットを振って濡れて、
駅から歩いて濡れて、夜中の12時をまわった頃、
終電降りたら空には稲妻、大粒の雨で濡れて、濡れて、
濡れて、濡れて、1日中濡れて、

今日読んでた小説にこんなシーンがあった。

ふたりは中庭のドアを開け放ったままベッドの上で戯れた。
初めはミミズのように、ついで兎のように、最後は海亀のように愛し合った。

どう、イカしてないかい?

2011年7月4日月曜日

One Quiet Night


2003年。Pat Methenyのソロ・アルバム『One Quiet Night』。

日曜日の夜は嫌いじゃない。
きっと1週間で一番静かな夜だから。
このアルバムはこのひと時にとても合う。
ジャケもいいよね。

今年リリースしたカバーアルバム『What's It All About』もいい感じ。
ジャケがいい。


「NHKスペシャル 原発危機 第2回 広がる放射能汚染」を見た。
福島原発事故後、広範囲に広がる放射能汚染、その汚染地域に住まざるを得ない人たち、
ホットスポットの成り立ち、チェルノブイリのその後。
あちこちで言われているが、東北、東日本、東海地方にまで及ぶ放射能汚染は、
3月15日に福島第一原発から大量放出されたことが大きな原因らしい。
番組では政府の動きが遅く、対応が出来ていないことを告発していた。
必見。

君は静かな夜に何を想う?

2011年7月1日金曜日

この歌をある人に


『Silk Degrees』Boz Scaggs 1976年。

「We're All Alone」

物語は一度語られると色あせていく
薔薇も、恋もね
だから、過ぎた日々は風に飛ばして
俺を抱きしめてくれ 

ずっと忘れていた
俺たちは二人だけなんだ

終わって、新しく始まる
何もなかったかのように


この歌をある人に。
7月1日、深夜。